2016年4月25日月曜日

【試作小説】次は四駆と何処に行く?part2 <第一章・集合! 篇>

「「これから、自己紹介及び、部活についての説明を始めます。気をつけ、礼!」」


・・・・・・・・・・・・・・

第1章 ~集合!~


「え~、それでは、新入部員の4名は自己紹介をお願いします。順番は自分たちで決めてください。」

葉桜の散る中、西側の倉庫兼部室で自己紹介が行われた。倉庫には車が三台停まっおり、あと二台くらい入るスペースはある。片隅にはホワイトボードやロッカー、会議用テーブル、パイプ椅子等があり、そこに皆集まった。司会は顧問の高松勉(公民を担当)によって進められた。因みに、クロカンを趣味としている為、監督も兼ねている。

「名前順でいいですよね...」

真面目そうな男子がそう言った。勿論3人は頷いた。
自己紹介が始まる。

「1-Aの椎名 由紀といいます。」

その場で立ち上がった。

「この部に入ろうとした理由は、単に知らない分野だったので、知ってみようとした好奇心からです。あまり物事を考えずに行動してしまうタイプなので、迷惑をかけることもあるかもしれませんが、宜しくお願いします。」

なかなか落ち着いた様子だ。 拍手が起こる。

「次ー」

高松が言う

「えぇ、、大塚友和と申します。クラスは1-Cで、ラリーが好きで入りました。特にパリダカです。救護部に関係することと言うと、一応、A型テントを張れるくらいの能力はあります。足を引っ張るかもしれませんが、よろしくお願いします。」

「次ー」

「初めまして、この度救護部に入部させていただいた、要 敬太郎と申します。」

【THE 真面目】 と言える話し方だ。

「僕自身、人のために物事を尽くすのを徳としていまして、この部は正に自分にとって最適な部だとと思い入部させていただきました。自動車については分かりませんが、これから学んで行きたいと思います。先輩方に信頼される存在になるよう、精進していきます。」

「真面目すぎて怖い」、そう咲は少し思っていたが、それよりも自己紹介をするという緊張の方が勝って少し震えていた。

「次ー」

先ほどと全く同じトーンで言った。あだ名が「カセット」なのはそれが由来だ。

胸を当てて鼓動の高い心臓を確かめ...

「え、ええと、、1-Cの千早咲と言います。この部活に入った理由は、第一に、椎名さんに誘われた、というのもありますが、、父が職業の関係でよく車で山を登るのを一緒に連れて行かされたとうのもあります。そうでなければこんな部になんか入っていません。」

少し笑いが起こった。おしとやかな少女が暴言を吐いたからである。

「あ、済みません><;」

焦る

「だからといってサボるとかそういうことはしないので... 済みません!終わります!」

焦って座った。紹介する前よりもさらに心臓の鼓動が高くなっていた。

「それでは、新入部員の紹介を終えたので、2、3年生の自己紹介をお願いします。まず部長さんから。」

「部長の長崎修です。分からないことがあったらなんでも質問してください。出来るだけ応えていきますので。宜しくお願いします。」

背の高く、スラっとした体型の爽やかな人だ。

「次ー、副部」

「ハイ」

眼鏡をかけた如何にも面倒見の良さそうな女性が立ち上がった。

「初めまして、千歳 柚といいます。今回、四名の部員が入ってくれてとても嬉しいです。運転とテント設営が得意です。1年生の人たちとはあまり長く一緒にはいられないけど、教えれることは教えていくので、皆さんもついてこれるよう頑張ってください。」

「次、二年の運転手から」

「初めまして、巣鴨英です。」

背が少し低い男子生徒だ。

「ここで言うのも、難ですが、昨年度の大会で、自車両をスタックさせてしまい、もう少しでアジアラリーに参加できたところを、できなくさせてしまった張本人です。」

低い声にこのような話だから空気が重くなってしまった。
それに危ないと感じた巣鴨は、

「まぁ、そのようなことがあるからこそ楽しいのであって、学べる事が沢山あるのだと思います。」

「見事な切り抜け方だ。偉い。」

部長の長崎が言う。

「やめてくださいよ~、そいういの」

照れくさそうに言う。

[部長] 「でもっ

「ハイハイ、とっとと進むよ。ツギー」

......この時、全部員が思った。コイツが本当の「KY」なのだと.........。



「一番タイミングの悪い時に発表か...」

そう溜息混じりに喋りながら立ったのは、駒込正、数学が得意な高2だ。この部に入ろうとした理由は単にテントを組み立てたかっただけであるらしい。

......


「ハイ、じゃあ、各個人の自己紹介が終わったので、部長さんと副部長さん、この部についての説明を...」

そう言われた二人はプリントを持ち前へ出てきた。

部長が話し出す。

「この部は、まあ、名前の通り、災害が起きたとき救護、救助をする訳。だけど、それだけじゃ部活が成り立たないから、災害救助士の特権みたいのもので、そこに三台の車があるけど、四駆って言うんだけど、あんな車が高校生から運転できるから、その車でラリー(大会)に参加します。勿論災害が起きたときは例え大会行われている最中でも、すぐに食料とかの荷物を詰め込んで割り振られた被災地に向かって炊き出しとかをします。もし海外に滞在している場合は、その国から食料を集めて帰国して送ったりします。」

今度は副部長からの説明だ。

「ただ、そうするにはさっきも言ったけど、災害救助士っていう資格が必要だから、まず最初に資格を取ってもらう。あ、でも、大体、早くて一ヶ月位にで取れる筈だと思うから大丈夫。長くても二ヶ月行くか行かないかな...人口蘇生やテントの張り方は、私達が教えるから、その教えたことを自分なりに報告書にまとめて、新宿の本部に送ればOKだから。自動車免許については合宿でとって貰おうと思うわ。単位は免除してもらえるから安心しといて。」

「あと、そもそも、災害救助士っていうのは...」」

部長が補足を加える。

「災害が起きた時本当にあったことなんでけど、野営料理とかそういう知識が無く逆に迷惑をかけに行ったボランティアや、売名行為で救援をする企業や団体が出てきたんだ。だからこの資格が作られたわけだから、そこはしっかり責任を持ってもらいたいと思う。いや、持て。ここは敢えて厳しく言うぞ。人の命が関わってくるからな。
  返事!」

「はい。」

少し、間があいたあと、副部の千歳が全員プリントを配る。

「えっと、23日に関東地区の春季大会があるので群馬に行きます。なので、このプリントは親に渡しておいてください。」

「あ、済みません。」

要 敬太郎が手を挙げる。

「これって一年も参加しますか?」

「もちろんです。見学ということで、どのようなことをやっているのかをよく見ててください。」

「わかりました。有難うございます。」

「他に質問は…」

「はい。」

「大塚くんどうぞ」

「車が三台しかないんですけど...確か一台の車につき運転手とナビゲーター2名でしたよね?そうすると車が1台足りないのですが、どうするんですか?」

「あ、それについては大丈夫です。」

今まで答えてきた部長に変わって、顧問の高松が答える。

「今まで貯めた部費で購入するので、安心してください。ナンバーも救助師用のナンバーに変えてあるので。」

「分かりました。有難うございます。」

この時、少し何か言いたそうにしている千早に気付いた飯田は、

「ハイ!千早さんが何か言いたそうにしています!」

「ええ!?」

勿論のこと彼女は驚いた。だた、言いたいことがあったのには間違えはない。

「えっと、、実は父に救助部に入るといった時に、車を貰って良いとの話で...決まっていたのですが...」

「じゃあ、譲ってくれるのでしたらそれが良いですね。」

「因みに車種はなんですか?」

「確かスズキのジムニーっていう車です。」

千早咲は、これから壮絶な戦いが待ち受けることを知らずに答えた...



続く。


あとがき?

今回、第三者の視点から書いてみた訳ですが、各キャラの特徴を設定しきれていないというのも有り、前回よりもまとまりのない文章になってしまいました。難しいですね。文を書くというのは。完結したら、訂正を加えてピクシブにでも投稿しようと思います。というか、この調子だと全く終わりそうな気配がせん(;´Д`)

最後に、主人公の千早さんと飯田さんが乗る車の写真をどうぞ。(拾い物ですが。前回は、幌仕様の写真でしたが、今回は幌に加えてバンも。多分この話に登場するのはバンだと思います。

それでは、こんなストーリー性の薄い「コバナシ」を読んでくださりありがとうございました。
次回も読んでくださるという方は勇者ですね。

2016年4月22日金曜日

【試作小説】次は四駆と何処へ行く?part1 <第零章・始まりの始まり 篇>

「パタン」」

ドアを閉める

「シュルル...カチッ」

リートベルト締め、

「カチッ」

キーを回す…

「ファ、ブファァァ」」」
小さな1000ccのエンジンを載せた車は乾いた音を奏で、少女の手によって7日間の旅の始まりへと向かった...

......

偏差値も良い方だし、評判も良い高校だから。それと、都民なんだから都立に行かなきゃおかしい!
とのことで、都立護国高校に入学した千早咲は驚いていた。

『え?なんで。入ろうとしたバスケ部が無くなっている...ただでさえ私の住んでいる場所から学校まで遠いというのに街のスポーツクラブにでも入れとでも言っているの?』

彼女はそう昼休みに部活動一覧表を見ながら考え込んでいた。
(因みに彼女は登校時間が一番かかる生徒だ。何故かって?家が都で唯一の村にあるのだ!)
そんな彼女に

「ねえ?咲は部活何にする?」

幼馴染でもあり、中学時代同じバスケ部だった椎名 由紀は声を掛けた。

「わかんない私。由紀ちゃんはどうするの?」

「ま、そこまで深くは考えてないよ。そこにある「救護部」って言うのは興味あるけど。」

「コレ、救護委員会とかの間違えで、印刷ミスとかじゃないの?」

「え?違うよ。まさか知らないの?なんか、5年前にできた資格で、救済ナントカ資格ってあるじゃない。あれって〈ヨンク〉とかいうの限定で自動車免許取れるのは知っているよね?」

「んん。」

「それを活用したものでさ、その〈ヨンク〉って車でアジアのどっかの国とか北海道で走らせるわけ。」

「アジアって... 北海道もアジアだよ。というか由紀ちゃん結構深く考えてるよね。」

「ふふっ」

照れるように由紀は笑った。それを察した咲は、

「それで、由紀ちゃんはその救護部に入りたいの?」

「まあ、、、ねっ...」

「そっか... 私は帰宅部でいいかな。家遠いし。」

すると、由紀は思いっきり、

「ねえ、私と一緒に入ってくれない?お願い!!」

と怒鳴った(?)
流石にいきなりだったのでたじろいだ。
気を取り直し、

「嫌」

と言うと、今度は嫌な目線をし、こう言った。

「アナタ、この学校で同じ中学校だったの私しかいないわよね。咲みたいな性格でこの学校に打ち解けていけるつもり?もし、入らなかったら咲とは相手しないわよフフフ...」

核心を突かれてしまった。そう、咲自身、実はそれが一番心配だったことで実は中学校時代の咲と由紀以外の生徒は皆、隣の県の高校、もしくは親の仕事の後継をしている。その為、由紀は咲にとってある意味生命線なのである。でも、流石に縁を切られることはないだろうと思ったが、良く考えなくても、彼女は途轍もなく頑固なのである。
もうここまで来たら、こう答えるしかない。

「わかった。入るよ。」

「やったー!咲が入ってくれた!」

ニコニコしながら小躍りする。実に分かりやすい性格だ。

「そういえば、私たち以外に女子部員いるの?」

「勿論!いるよ~。いなきゃ誘わないって」

「マネジャーとかいうオチはないよね」

「大丈夫だって!そんなことはないから。私が咲を騙したことなんてある?」

咲は「ある」と答えようとしたが、物心ついた時から由紀を扱ってきた彼女にとって、「ある」と答えたら、これ以上は危険な事はない(話がもっとクドく、長くなる。)との判断から発言はせず、首を横に振るだけに留まった。

・・・・・・

「とりあえず、入部届け、出そうか。」

「そうだね!」

......


倉庫の前には救護部部員8人の全員、集まった... 

参る!四駆道!?












あとがき?
今回、とりあえず試作品として作ったわけですが、その後のストーリー展開は出てくるのに、体力が追いつきません。というか、ずっとPCの画面を見るのが辛いです。喉もすぐ乾くし。なんか体が火照ってくるし...意味わかんないです。もう...

とりあえず、登場させようとしている車の写真でも載せましょっか。


①スズキジムニー1000 (SJ40)

                                      多分主人公が乗るであろう車です。

②三菱ジープJ37(J36)


          ディーゼルにするかガソリンにするかで迷っています。J38でも良いのですが...
                                    乗る人はこの後登場するということで。

③トヨタランドクルーザーBJ44V
やはりコイツが来なきゃ始まらない!

④スズキジムニーJB23W 
超小型RRとして活躍してもらおうと思います。


⑤三菱ジープJ55
                       ジムニーと同じ突撃型四駆として仲良く頑張ってもらいます。



ざっと挙げてみましたが、こんなもんですかね?他にもLRやRR、DF、チェロキー、ラングラーとかも出してみたいと思います。ラダ・ニーヴァやオースチンアントとかも出してやりたいものですね。
                    それでは、続くかどうかわかりませんが、ありがとうございました。